勉強において「自分が問題を解けるイメージ」、「理想の点数を取っているイメージ」、「志望校に合格するイメージ」を持つことは非常に大切です。
これは精神論ではなく、実際の学習効果にも直結する技術だと思います。
ポジティブなイメージを持ち続けている子は、問題の途中でつまずいても粘り強く考えることができます。たとえ、そのとき問題が解けなかったり、点数が悪かったりしても、「これも合格に向けて必要な過程の一つだ。」と切り替えて質の高い学習を継続することができます。
この「イメージの力」はスポーツや音楽の世界では当たり前のように語られますよね。
入るイメージのないショットやシュートはまず入りませんし、理想の演奏を思い浮かべることができなければよい演奏をすることはできません。人間はできた姿をイメージすることで、初めてそこへ向けて体と心が動き出します。
※私は『ワールドトリガー』という漫画が好きなのですが、その中で主人公・修に対して師匠の鳥丸が「反撃のイメージがないから、相手の隙に気づけないんだ」という話をするシーンがあるのですが、これも同様ですね。
受験勉強では、勉強量だけでなく、心の状態も結果に大きく影響します。
特に受験直前期は不安な情報やネガティブな言葉が頭に入り込むとイメージの力が一気に弱まってしまいます。だからこそ、
・いつでも「自分は受かる」というイメージを持つこと
・イメージを壊すような言葉や考え方から距離を置くこと
が大切になります。
この時期になると保護者の方や学校の先生が、「少し志望校を下げたほうが…」とアドバイスすることが増えてきます。
気持ちはよくわかりますし、本当の直前期(公立であれば志願先変更期間)であれば必要に応じて志望校の変更は必要です。
ただ、12月というこれから冬休みを迎え、成績が急激に伸びてくるこの時期にネガティブなイメージを生徒に植えつけてしまうと、そのイメージが伸び悩みの大きな原因になるリスクがあるということは理解しておいてほしいなと思います。
本人が前向きなイメージを持ち続けている限り、学力は最後の最後まで伸びます。
逆に、イメージを折られた瞬間から、努力の質が急激に落ちてしまうこともあるんです。
勉強がうまくいかないときこそ、
解ける自分、点が取れる自分、合格する自分
を強くイメージしてみてください。
そのイメージこそが、これからの勉強を一番後押ししてくれる力になります。
